ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 蟹江文庫 -現代語訳版・小酒井不木作品集- > 妲己の殺人(大正15年発表)

本文

更新日:2021年10月30日公開 印刷ページ表示

妲己の殺人(大正15年発表)

PDFダウンロード [PDFファイル/410KB]

(一)

 

八月のある夜、例のごとく私は、松島龍造氏の探偵談を聞くべく、その事務所を訪ねた。

「暑いではありませんか。とても日中には外出出来ませんから、御迷惑かもしれませんが、こうして夜分にお伺いしました。夏の夜には怪談がふさわしいと言われておりますから、出来るなら、怪談めいた探偵談をお話し願いたいと思います」

「そうですねえ」と松島氏はしばらく考え込んで言った。

「私たちの怪談と称するものは、怪談らしく見えても、事実は怪談でも何でもないというのが多いのです。しかし、たった一度、変な殺人事件に出会ったことがあります。怪談と言えば怪談ですが、ちっとも凄くはありません。また、探偵談と言えば探偵談ですけれど、別に探偵的興味の深いものでもありません。だから、お話しすれば、きっと失望なさるに違いないと思いますが、とにかく、お望みに従って、申し上げることに致しましょう」

 

×         ×        ×

 

確か四月の末だったと思います。T裁判所検事局の市江検事から、ある事件について探偵してもらいたいから、ご足労ながら即刻来てくれないかという電話が掛かりました。市江検事とはそれまでに数回顔を会わせたことがありますが、かつて検事局から探偵を依頼されたことは一度もなかったので、どんな事件かと思って、好奇心に駆られながら、出頭しました。そして、市江検事に会って話を聞くと、事件というのは大体次のようでした。

府下S村の閑静なところに、二人の青年芸術家が、一軒の西洋風のアトリエを建て、同棲していました。一人は西川という彫刻家で、他の一人は小山という画家です。西川はW大学の法科を出たのですけれど、天才肌の男で、彫刻に異常な天分を示す事が出来ました。炊事のために村の百姓家の婆さんが頼んでありましたが、婆さんは二人の家に寝泊まりはしないで、朝十時頃に来て、晩の七時頃に帰って行くのが例でした。

二人は非常に親密で、まるで兄弟のように仲がよいので、二人と交際する芸術家たちの間では、二人が同性愛に陥っているであろうともっぱらの評判でした。しかし二人は、人の噂など少しも気にかけないで、各々その道に精進するのでした。

ところが、ある朝、雇われの婆さんが、アトリエに行くと、昨日まで達者であった画家の小山が死んで、彫刻家の西川が、まるで失神したような顔をしてその死骸に取りすがっていました。

婆さんはびっくりして、交番に届け出ました。次いで警察の人が出張し、警察医が死骸を検査すると、どこにも、何の痕跡もありませんでした。けれど何となく小山の死に疑わしいところがあると見えたので、遂に市江検事の活動となったのです。

市江検事は直ちに出張して、彫刻家の西川を尋問したのですが、彼はぴったり口をつぐんで返答をしません。やむを得ないので死体を解剖に附せようとすると、彫刻用のノミを振り回して、どうしても人々を近づけないから、検事は西川の精神が落ち着くまで待とうと決心し、警官に見張番をしてもらって、ひとまずその場を引き揚げ、それから、平素西川と小山が交際している芸術家たちを訪ねて、二人の生活の模様を聞き出そうとしたのです。

その結果、市江検事は西川と小山とが不思議な仲であることを知りました。それはどんなことかと言うと、小山はいわば心霊研究者で、西川を霊媒として、暇あるごとに霊界の人々と交際していたのだそうです。初めは、あまりたくさんの心霊を呼び出すことは出来なかったらしいのですが、後にはたくさんの世界中の有名な人々の霊とも交際するに至ったということでした。中にも彫刻家として名高いイタリアのミケランジェロの霊をたびたび呼び出すことが出来たそうです。友人達は二人からその話を聞いて、

「ミケランジェロとは面白い、同性愛の標本ともいう人だったからなあ」

と言って、冷やかしたそうですけれど、二人はいたって真面目な顔をして、ミケランジェロの霊の活動状態を話したのだそうです。ミケランジェロの霊が、霊媒すなわち西川に完全にのり移ると、西川は異常な緊張をもって彫刻を始め、神業ともいうべき作品を製作する事が出来たのだそうです。しかしこれはもう半年も前のことで、最近二人はちっとも姿を見せないので、どうしているのか、誰も詳しいことを知っているものはなかったのです。

市江検事はそのため、小山と西川の最近の心理状態については知ることが出来ず、したがって、小山が病気のために頓死したのか、それとも、毒を飲んで自殺でもしたのか、あるいはまた、誰かに毒殺でもされたのか、少しも見当がつきませんでした。しかし、二人が霊界と交渉を持っていたというところから、小山の死が、何かそれに関係しているように思われるし、また、西川の口を開かせるには、心霊学を利用したほうが良いように思われたので、私が催眠術を得意とすることを知っている市江検事は、一緒にアトリエに行って、西川の尋問に立ち会って欲しいと告げたのであります。

私は催眠術の知識だけは、人並みに持っているつもりですが、心霊の知識はいたっておぼつかないのですから、そのことを検事に話して、誰か他の人を選ぶようにと言いました。すると検事は、もし、私とともに行って不成功に終わったならば、別の人に頼むとして、とにかく、一度、一緒に行ってくれと言ったので、私も、多少の好奇心が手伝って、同行を承諾しました。

 

(二)

 

検事局から、自動車でおよそ四十分、私たちはS村の美しい丘に到着しました。そのへん一帯は言わば森林地帯ともいうべく、ところどころに赤い屋根の文化住宅が散見される有様は、ちょうどパリに近いフォンテンブローの森を思わせました。フォンテンブローの森といえば、やはり、芸術家たちがたくさん住んでいるところですが、西川、小山の二人の芸術家も、恐らくそれにならって、この地にアトリエを建てたのであろうと思いました。

アトリエの周りは広い庭になっておりました。アトリエそのものは、さほど美しい建物ではありませんでしたが、老松がぎっしり取り囲んで、いかにも気持ちの良い雰囲気を作っておりました。庭の上には、アネモネや、チューリップや、ムスカリーや、パンジーなどが咲き乱れて、無風流な見張り番の警官の姿が、その場には不要なものであるとしか思えませんでした。ことに、アトリエの中に、霊界と交際している人が住んでいるかと思うと、老松の枝のうねうねなどが一種の神秘的な気分を作って、ミケランジェロの霊が、そこらあたりに飛びまわっているのではないかと、一種の不気味な戦慄にさえ襲われたのでした。

検事が先に立ってアトリエの玄関に進み、ベルを鳴らすと、蒼い顔をした髪の長い青年が出てきました。言うまでもなく彫刻家の西川でした。彼は検事の顔を見るなり、また来たかと言わんばかりに肩をひそめましたが、検事が私を紹介して

「これは松島さんといって心霊研究者です」

と言うと西川の顔は急に晴れやかになって、

「さあ、お入りなさい」

と言って、馴れ馴れしい態度で私たちをアトリエの中に案内しました。私は、市江検事が私を心霊研究者にしてしまったことに、心の中で苦笑を禁ずることが出来ませんでしたが、心霊研究者と聞いて西川が急に元気づいたことは、何となく嬉しい気がしました。

案内されたのは、ブロンズの塑像や作りかけの胸像のたくさん並べてある部屋でして、私たちはとりあえず、そこにあった藤椅子に腰をかけて西川と対座しました。

「先刻はどうも失礼しました」

と、西川は意外にもやさしい態度で申しました。彼は昨夜眠らなかったのか、目の周りに黒ずんだ輪が出来ておりました。

「非常に悲しんでいたところへ、皆さんがどやどや入って来られたので、つい腹が立って、何事を聞かれても返答しまいと決心したのです。それに、私が本当のことを言っても、心霊学を知らぬ人には到底理解できまいと思ったから、固く口をつぐんだのです。しかし心霊研究者が来て下さったとなれば、質問に答えます」

「小山さんはいつ亡くなりましたか。」

と検事が尋ねました。

「なに、亡くなったのではありません。霊界へ行っただけです」

と、彼は、アトリエの天井の一隅に目をやって答えました。

「それでは、いつ霊界へ行かれましたか」

「ゆうべの真夜中です」

「どういう原因で、霊界へ行きましたか」

「殺されたのです」

私たちは思わず顔を見合わせました。

「え? 殺されたのですって?」と私が口を出しました。「誰に殺されたのですか」

彼はしばらく隣室の方を見つめていましたが、

「彼女です、彼女が殺したのです」と答えました。

「彼女とは誰ですか」

「・・・・・・」

私は少し気味が悪くなりました。しばらくの間、会話が途絶えてシーンとしたため、戸外で小鳥の鳴く声がしきりに聞こえました。

「すると、小山さんは自然な死に方をなさったのではないですね?」と検事が尋ねました。

彼は何を思ったか、妙な笑いを漏らしました。

「人間が死ぬのに自然も不自然もありませんよ」

「だって今、あなたは小山さんが殺されたとおっしゃったではありませんか」

彼は急に真面目な顔になりました。「そりゃ、私は以前法律を修めたことがあるので、法律家の前だから、そういう言葉を使っただけです」

「よくわかりました。で、小山さんは、どんな風に殺されなさったのですか」

彼はうつむいてじっと考えました。そして、

「そのことも話さねばならんのですか」と悲しそうな顔をして尋ねました。

「お話しにならなければ、小山さんの死骸を解剖に附さなければなりません」

解剖と聞いて、彼はぶるっと身震いをしました。

「それは残酷です。では何もかもお話しします。」

 

(三)

 

「私と小山君との仲、すなわち内面的な交際がどの程度のものであったかは、到底他人にはわからないと思います。私には生まれつき不思議な能力が備わっていました。それは何であるかというと、私の霊魂は容易に私の肉体を離れて、霊界の人と交際し、私の睡眠中には、私の肉体に他人の霊魂が宿り得るのでした。そして最近私の肉体には故人となった世界で有名な人々の魂も宿るようになりました。

小山君は、私のこの性質をよく知って、反抗することの出来ない強い力をもって、私を眠らせ、色々な人の霊魂を呼んで私の肉体に宿らせました。時には孔子の霊が宿るかと思えば、時にはアレキサンダー大王の霊が宿りました。あるいはまた、ミケランジェロの霊が宿るかと思えば、菅原道真の霊が宿りました。そしてそれらの霊は、彼らが生きていた時のことや、霊界へ去ってから後の生活状態をつぶさに物語りました。その物語によると、私たちが学校の歴史で覚えたことと、大変な隔たりがあることを知りました。今の歴史と称するものはみんな嘘です。ある時代の完全な歴史を編纂しようと思ったならば、その時代の著名な人間や、または著名ではなかった人間の霊魂を呼んで来て、彼等自身に物語らせればよいと思います。生きているうちは、本人自身でも、自分の過去をはっきり物語ることは出来ませんが、霊魂は寸分の間違いもなく、過去のあらゆる事を物語ることが出来るからです。

それはとにかく、偉大な政治家や芸術家や科学者の霊が私に宿って、彼らと自由に交際の出来たことは、一面から言えば非常に愉快でありました。どんな難しい哲学上の問題でもカントの霊を呼び出せば容易に理解し、または解決することが出来ました。難しい彫刻の際に、ミケランジェロの霊を引っ張ってくれば、ノミは自由自在に動いて、思う通りの表現を行うことが出来ました。

かくして私も小山君も、一時は言うに言えない幸福に浸かっていました。それはまったく他人の想像も及ばぬ大きな幸福でした。ところが、この幸福の時代も、実は長くは続かなかったのです。すなわち、一人の女のために、私たちのこの幸福は滅茶滅茶に破壊され、その結果、遂に小山君が彼女のために殺されてしまったのです。げに女ほど、人間世界の幸福を奪う悪魔はまたとありません」

こう語って西川は、再び隣室の方に目をやりました。彼はそれから、私たちの顔をじっと見比べましたが、私たちが神妙に聞いていたので、安心したように話し続けました。

「それまで、私に宿る霊魂は、みんな淡白で無害なものばかりで、私の意志に反してまで私の肉体を占領しようとは致しませんでしたが、彼女に限って、私の肉体を占領しながら、私の意志に反して勝手次第に暴威をたくましくしました。

彼女とは、外ならぬ、殷の紂王の妃であった妲己です。始め彼女は至って従順でした。彼女の肢体は、私が今まで見たどの女よりも美しいのでした。単に生きた女ばかりでなく、あらゆる時代の名匠の手になった絵画や彫刻に表れたどの女より、強く私の心を惹きました。私は彼女の姿を大理石に彫刻しました。それは今、小山君の死体のある隣室、すなわち私たちの寝室に置かれてありますが、それを見る何人をも魅了しないではおきません。彼女はよく語りました。そして、彼女の残忍性についても、一種の弁解をしました。彼女が人間を焼いたり殺したりする光景を見て喜んだのは、彼女の心が二代も三代も、いや、十代も進んでいて、当時の人間が、まどろっこしく、物足らなくて仕方がなかったから、一人でも多く殺した方がよいと思ったためだと申しました。そして、彼女は二十世紀の現代人ならば、自分の心を満足させてくれるだろうと言いました。

まったく、彼女が現代人にあこがれる心は旺盛でした。その証拠に彼女は断髪していました。スカートの短い洋装をしていました。その姿が何とも言えないチャーミングなもので、そしてまっ先に、すっかり魅了されてしまったのが小山君でした。小山君は妲己の霊に猛烈に恋をし始めました。すると妲己も小山君に劣らぬ熱情をもって小山君を恋し始めたのです。これがそもそもの不幸の始まりでした。後には彼女の霊は、小山君が呼び出すのも待たないで、勝手に私の肉体を占領しました。小山君も彼女の姿を見ないでは、生きておれぬという程になりました。遂には彼女は私の意志に逆らってまで、私の肉体を占領しますし、私が彼女の霊を私の肉体から遠ざけようとすると、小山君は泣き悲しんで、私に嘆願しました。私は実に困ってしまいました。で、仕方がないから、とうとう私は、犠牲になって、彼女と小山君とのために、まったく自由な恋を味わわせてやることに致しました。

それから、小山君と妲己とは二月ばかりも夫婦のようにして暮らしました。夜な夜な、抱擁に接吻に、狂態痴態の極みを尽くした生活が営まれました。しかし、だんだん時を経るにしたがって、それまでほとんど影を潜めていた私の霊魂は目を覚ましました。私の心には、製作欲が蘇って来ました。妲己の肢体を彫刻してから、長い間何一つ製作しなかった私は、じっとしておれないような芸術的衝動に駆られました。私はそのため、妲己の霊を私の肉体から追い出そうと努めました。ところが、彼女の霊は、冬の川岸にしがみつく根笹の枯葉のように、しつっこく私にへばりついておりました。

けれども、とうとう終いには、彼女を私の肉体から遠ざける事が出来ました。私は私の肉体を取り返すなり、ほっとした気持ちになりました。そして、久し振りで製作に従事することが出来るのを喜びましたが、その喜びも言わば束の間でした。すなわち、小山君が猛烈に憤慨し出したのです。私たちは荒い言葉を取り交わしました。これまで一度も経験したことのない敵意を相互に感じました。そして時には二人の間に激しい格闘をさえ起こしました。

ある夜、私たちが激しく争っておりますと、突然妲己が現れました。そして小山君と二人がかりで、私を征服して、再び妲己は私の肉体を占領しました。それでも毎晩彼女が私を占領しかけるときには、私は全力を尽くして抵抗しました。が、彼女の残忍性は日一日強くなり、後にはいかなる方法を講じても私の肉体を占領せずにはおかなくなりました。彼女の力ばかりでも、私は征服されそうになるのに、いつも小山君が加勢するのですから、私は敗北せざるを得なかったのです。こうして私は嫌々ながら再び二人のために犠牲的な生活を余儀なくされましたが、以前の時と違って私の心は、隙さえあれば、反抗しようとしておりました。

恋人同士二人にとっても、このような生活は不愉快であったに違いありません。しかしそれと反対に二人の恋は、ますます深みへ落ちて行くように思われました。で、早晩、何事かが起きなくてはならない情勢になっておりました。そしてとうとう昨夜の悲劇が起こったのであります。

昨夜妲己はいつもの如く、暴力をもって私の肉体を占領しようとしました。私は常に似合わぬ強い反抗心をもって抵抗しました。妲己と私との激しい格闘は夜中まで続きました。

ところがいつもならば、小山君が妲己に加勢するのですが、昨夜に限って、どうしたわけか、躊躇していました。これを見た妲己は、私との闘争をやめて、突然、小山君に、飛び掛かって行きました。次の瞬間二人の間に、世にも恐ろしい格闘が起こったのです。私はこの初めての光景を見て、しばらくぼんやりしていましたが、はっと気づいて、二人を分けようと思うと、急に私の肉体が軽くなったのを感じました。すなわち、妲己の霊は、いつの間にかその姿を隠したのでした。しかし、それと同時に私は私の前に、小山君が死体となって横たわっているのを発見したのです。

言うまでもなく小山君の霊は妲己の霊に連れて行かれたのです。妲己は私の肉体を占領する煩わしさに堪えかねて、自由自在に恋愛生活を営むつもりで、小山君の霊を引っ張って行ってしまったのです。

これが小山君が、寂しく死体を残すに至った顛末です。すなわち普通の言葉で言えば、小山君は妲己に殺されたのです。私はもう小山君を殺した彼女の姿を見るに堪えません。これから私は彼女の彫像にも終わりを告げさせようと思います」

こう言うが早いか西川は、傍らにあった鉄槌を取って、隣室に走り込みました。そして、私たちが止める間もなく、ベッドの傍に置いてあった大理石像の頭部を微塵に打ちくだき、雪の如き無数の破片が、白いシーツに覆われた小山の死体の上に飛び散りました。

 

×             ×             ×

 

「お話というのはこれだけですがね」

と松島氏は続けた。

「小山が果たして妲己の霊に殺されたかどうかは、西川の言葉以外に、何の証拠もありませんでした。西川は「偏執狂」の病名のもとにS精神病院に収容され、小山の死体は解剖されたのですけれど、暴力を用いた形跡もありませんでした。執刀者のK博士は、たぶん自己暗示による死であろうと説明されましたが、あるいはそうだったのかも知れません。それにしても、妲己が二十世紀に活動するようでは、お互いに油断がなりませんねえ・・・・・・」

 

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)