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更新日:2023年11月3日公開 印刷ページ表示

町出身の探偵小説家「小酒井不木」の作品をショートムービー化しています!

ミステリー作家 小酒井不木

 小酒井不木(こさかいふぼく)は、大正後期から昭和初期という日本の探偵小説黎明期(れいめいき)に活躍した、まさに探偵小説家の草分的人物です。江戸川乱歩が世に出るのを後押しし、その乱歩から執筆を勧められ、それまでの海外ミステリーの翻訳・紹介から創作にも進出した不木は、大正13年(1924年)から昭和4年(1929年)にかけて、38歳で夭折(ようせつ)するまでのわずか5年間に、日本初のSF小説と言われる「人工心臓」など140を超える小説作品を世に送り出しました。しかしその数々の作品も、死後90年以上が経過してパブリックドメインとなっており、一部は青空文庫などで読めるものの、多くの作品は絶版・廃版となっています。
 不木は多くの作品を残しただけでなく、日本の探偵小説の黎明期において、その分野を定着させるべくさまざまな活動をし、親交が深かった江戸川乱歩や「金田一耕助」シリーズを生んだ横溝正史に対して、ミステリー作家としての道を示した人物です。
 彼らにも大きな影響を与え、推理探偵小説というジャンルを確立させた不木にスポットが当てられないのは、日本のミステリー界にとって大きな損失であるため、蟹江町では、小酒井不木の再興事業として、2019年度からショートムービー事業として、不木作品の映像化に取り組んでいます。
 
 詳しくはこちらをご覧ください。 蟹江町出身の探偵小説家・小酒井不木について知ろう! [PDFファイル/1.1MB]

ショートムービー事業

 不木が残した名作の数々は、およそ100年という長い年月を経た現代においても色褪せることはありませんが、現在彼の名を耳にすることは少なくなっています。
 
 不木という名前の由来ともなった「初めは頭角を現さずに、後から頭角を現すのが本当の人間だ」という漢文の言葉のように、今こそ彼の作品を映像というかたちで現代に蘇らせ、その魅力を世間にPRしていこうという取組がこのショートムービー事業です。

 これまで「死体蝋燭」、「安死術」、「網膜現像」という作品をショートムービー化しており、いずれも日本の映画界を牽引している堤幸彦監督の協力を得て、蟹江町内オールロケで撮影・制作しました。

 また、2022年にはロケ地に名古屋市も加え「眠り薬」という作品を、2023年には「躓く探偵」という作品をかにえフィルムコミッションと共同でショートムービー化しました。

 また、「死体蝋燭」が、2021年11月にニューヨークで開催された「ニューヨーク・ジャパン・シネフェスト」の映画祭に招待作品として選出されました。

 小酒井不木の作品が世界に知っていただけるよう、現在「死体蝋燭」、「安死術」に関して英語字幕版も公開しております。

<死体蝋燭(英語字幕版)外部リンク>
<安死術(英語字幕版)外部リンク>
※ 本作の制作にあたっては、円滑な撮影ができるように、かにえフィルムコミッションがさまざまな面からロケ支援を行いました。
 かにえフィルムコミッションとは、蟹江町・蟹江町商工会・蟹江町観光協会からなる組織で、映画・ドラマ・CMなどのあらゆるジャンルのロケーション撮影の誘致・支援を行っています。

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