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下水道のしくみ
よごれた水がきれいになって自然にかえるまで
みなさんが家庭で使った後の水は、どのようにしてきれいな水になっていくのでしょうか?
ここでは、「流域下水道のしくみ」について紹介します。
流域下水道とは、2つ以上の市町の汚水を集めて処理する広域的な下水道のことで、県と市町が協力して整備します。
この地域では、愛知県、津島市・愛西市・弥富市・あま市及び海部郡の2町(大治町、蟹江町)で、日光川下流流域下水道を計画し、進めております。
下水道の施設
下水道の施設には、次のようなものがあります。
(1)下水道管
汚水を流すための管であり、円形で直径が150mmから始まり流量の増加に伴い下流にいくほど次第に大きくなります。汚水は下水道管により処理場に集められます。また、管の途中には、維持管理のためマンホールを設置します。
(2)排水設備
公共下水道管に汚水を流すために、各家庭の敷地内の管、ますなどの設備(排水設備)で公共ますへ接続します。排水設備は下水道を使用される方で設置・管理していただきます。
(3)公共ます
各家庭・事業所の汚水の排水設備を接続するための「ます」で、下水道を使用される方の敷地内に、原則として1基、公共下水道管の布設工事と同時に町が施工し管理します。(日常的な清掃は使用者でお願いします。)
(4)ポンプ場
下水道は、自然流下を原則としており管渠を埋設する場合、適当な地形勾配がなく、河川横断など障害があると著しく深くなります。このような場合、管渠の途中にポンプ場を設け、一旦汚水を地表近くまで汲み上げます。
(5)終末処理場(浄化センター)
下水道管により集められた汚水をきれいな水に生き返らせる施設です。弥富市上野地内に位置する日光川下流浄化センターが処理場になります。
1. 沈める《最初沈殿池》
汚水をゆっくり流している間にごみや泥を沈めて取り除きます。
2. 食べさせる《反応タンク》
微生物の集まり(これを活性汚泥と言います。)を汚泥に混ぜて、攪拌したり空気を吹き込んだりします。活性汚泥は、汚水に溶けた空気で呼吸しながら水の汚れを食べ、増殖します。
3. 沈める《最終沈殿池》
反応タンクから送られてきた汚水をゆるやかに流し、かたまりになった汚泥を沈殿させ、きれいな上澄みの水は急速砂ろ過池へ送られます。沈んだ汚泥の一部は反応層に戻し、残りは汚泥処理施設に送ります。
4. ろ過する《急速ろ過設備》
最終沈殿池からの水に残っている小さな汚れを取り除きます。
5. かえす《塩素混和池》
消毒してから、きれいになった水は、海へかえっていきます。