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更新日:2024年3月18日公開 印刷ページ表示

蟹江新町日吉神楽

蟹江新町日吉神楽神社奉納蟹江新町日吉神楽巡行

蟹江新町日吉神楽は、蟹江町の蟹江新町区で伝承されており、9月の最終土曜日と日曜日に行われる蟹江新町区の秋祭りでは、高針提灯を先頭に、猩々旗、宰領2名、羽織番3名、金箔神楽屋形、白木神楽屋形、笹神楽(屋形)の順で行列し、笛の演奏に合わせて神楽屋形に載せられている太鼓を叩きながら地区内を巡行し、区の氏神である日吉神社への奉納を行う。

白木神楽屋形は文政8年(1825)、金箔神楽屋形は文政10年(1827)製作の銘があり、江戸末期から伝承されてきたことが分かる。昭和50年(1975)発足の蟹江新町日吉神楽保存会により伝承活動が続けられており、蟹江町指定無形民俗文化財になっている。

こうした神楽屋形の巡行は、蟹江町周辺の農村地帯の秋祭りで多くみられるものである。「神楽」というと、一般的には、神様に奉納する音楽や舞踊などの芸能をすが、蟹江町周辺の地域では、神楽屋形だけをさして「神楽」と呼ぶことが多い。この地域で神楽と呼ばれる屋形は、大神楽に使用した長持ちから発達した、獅子頭を運ぶ屋形であった。それが次第に派手になっていき、屋根や柱に彫刻を飾るようになったといい、金箔を施して光輝くものも多い。神楽の後方には、締太鼓と鋲打ち太鼓が載せられており、細長いバチで叩く甲高い太鼓の演奏がつきものになっている。